注文住宅・新築を作る際に地下室を作るメリット・デメリット

2021/01/22(金) 家づくりのこと

どうも、中村建築です。

今回は家を建てるうえで「憧れの象徴として扱われる地下室」について解説していきたいと思います。

実際に地下室を作っている方は少ないが、一度は憧れた方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな地下室のメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。

 

地下室とは

地下室とは、建築基準法では「地階」といい、床が地盤面より下にあって、天井高の3分の1以上が地盤面より下にある空間を指す。

と、法律では記載されていますが正直ピンとくる方はあまりいらっしゃらないと思います。

なのでかみ砕いて説明すると

そのフロア(地下室)が3分の1以上地面に埋まっていればそれは地下室として認識される

ということです。

そのほかにも地下室を作る際のルールはあるのですが、あまりお客様が意識する必要はないので省かせていただきます。

(ご自身で調べてみたい方は建築基準法施行令の第1章第22条、第2章第28条をご覧ください)

 

地下室のメリット

①土地を有効に活用することができる

家を建てる際に重要になってくるのが容積率です(容積率は敷地面積に対する延床面積の割合)。

しかし地下室は条件がクリアできている場合、建物全体の3分の1までは容積率で算出する面積に入れなくていいということになっているため、面積が通常より多く使うことができます。

②遮音性が高く、衝撃なども伝わらない

地下室の構造上、必然的に遮音性の高い作りになりますので地下室では気兼ねなく音楽や映画を楽しめます。

そして上階での物音も地下室にはさほど聞こえないので、快適に趣味に没頭することもできます。

③耐震性が高い

建物は高くなればなるほど揺れが大きくなってしまいますが、地下室の場合は地面に埋まっているので地震に強い構造になっています。

また、家自体も地下室があるので耐震性は上がります。

 

デメリット

①建築費用が高くなってしまう

これが地下室は憧れになってしまう理由の第1位だと思います。

どうしても地下室という性質上、様々な工事を行う必要が出てきます。なので部屋を1つ増やす費用では収まらないことを覚悟したうえで作らないといけません。

②地下室を作れない土地がある

地下室は、どんな土地でも作ることができるわけではありません。事前に地下室を作ると決めたうえで土地を探す必要があるので土地を探す手間が増える場合があります。

例を挙げるとすれば

・水脈がある

・コンクリートの打設の制限がされてある

・希望の面積で地下室が作れない場合がある

などがあります。

③浸水被害を受ける可能性がある

地面より下にある性質上、浸水の被害は避けられません。なので事前の対策や浸水しない土地を選んだりする必要があります。


 

地下室はあると非常に効果的な使い方ができる反面、作るまでの障壁が高くなっています。

なので作る際は綿密に話し合って問題を解消して作ることが必須です。

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